地理的表示(GI)保護制度に登録されている「岩出山凍り豆腐」の品質をさらに向上させようと、JA新みやぎいわでやま地区本部は15日同様、同地区本部で原料となる大豆「ミヤギシメロ」の生産者と、凍り豆腐生産者の情報交換会を初めて開きました。
凍り豆腐生産者の中森治さんと「ミヤギシメロ」の生産者2人が参加しました。中森さんは「岩出山凍り豆腐の特徴は、白くきめ細かいこと。いろいろな品種の大豆で試作したが、その白さは『ミヤギシメロ』でしか出せなかった。病害・虫害粒を減らせるようお願いしたい」と話しました。
大豆生産者の佐々木重徳さんは「できるだけにがりを減らし、豆腐作りをしたいという強い思いが伝わった。そのためにはたんぱく質豊富な大豆を栽培したい。また、紫斑病が豆腐の苦みの原因となることを知った。病害虫や雑草防除の防除を徹底的に行いたい」とはなしました。
情報交換会後、圃場(ほじょう)で現地検討会を開き、生産者とJA担当職員、大崎農業改良普及センターの職員ら10人は生育状況を確認しました。
生育は平年並みですが、7月から続く降雨により、中耕作業や除草剤散布が遅れています。
大崎農業改良センターの副士柾人技師が「雑草は大豆の養分を奪い、生育を阻害する。今後の天候を見ながら、徹底した防除が必要」と呼び掛けました。
▲大豆の生育状況を確認する生産者ら