JA新みやぎ栗っこきゅうり部会は2月3日、志波姫支店で「きゅうり栽培講習会」を開き、部会員、関係者ら23名が参加しました。
半促成きゅうりの育苗時期となっており、栽培のポイントや品種特性について種苗会社から説明をいただきました。
㈱ときわ研究場 代表取締役 小田耕司氏からは、自家製の苗と購入した苗の根張り具合などの生育の違いや、ハウスの温度管理について説明。さらに、他の産地ではダニやアブラムシが多く発生しているため、育苗期に虫や病気をいかにしてつけないかが病害虫対策のポイントとなると説明がありました。
宮城県栗原農業改良普及センター技術主幹 降幡泰永氏からは圃場の土づくりとホモプシス根腐病やネコブセンチュウ対策、さらに管内の圃場では土壌病害が多くなってきているため、薬剤や蒸気土壌消毒機での土壌消毒の必要性について説明がありました。
参加した部会員は、「今年は降雪が少なくハウスが乾燥しているため、苗を植え付ける前に、畦に十分潅水し、苗周辺の乾燥を防ぐとともに、保温効果を高めたい」「年々、土壌病害が多くなってきていることから、土壌消毒の意識も高めていきたい」と話していました。
JAの担当者は、「4月からの出荷開始に向け、苗の管理をしっかり行い、形の良い良品質なきゅうりを生産し、10aあたりの収穫量を上げ、所得向上に繋げていきたい」と話しています。