仙台市泉区の飲食店関係者7人が10月27日、大崎市岩出山を訪れ、セリやトマト、レンコンの圃場(ほじょう)を視察しました。
大崎市の中山間地農業ルネッサンス事業を活用し、農産物の販路拡大に取り組んでいる、JA新みやぎいわでやま地区本部などが企画したものです。
飲食店関係者のほか、大崎市役所、㈱流通研究所、フードスタジアム東北、JA担当職員らも参加しました。
セリの栽培をしている、大崎市の農事組合法人葛岡代表の鈴木実さんが、中山間地の強みでもある山々からの湧き水を利用した栽培方法や生育状況、主な出荷先などを説明しました。
鈴木さんは「セリは選別作業等手間がかかる。今後は選別作業の簡略化など、資材コストの低減を図りながら新鮮なセリを提供していきたい。飲食店への流通は新たな販路開拓につながる」と期待しました。
参加者は「知っている生産者の方の農産物の購入は、やはり安心感がある。今回栽培方法など直接聞くことができ、とても参考になった」と話しました。
今後、農産物の輸送方法やコストなどの課題を関係者で協議していく方針です。
▲視察に訪れた参加者にセリについて説明する鈴木千世秀いわでやま地区本部長