JA新みやぎいわでやま地区本部は17日、大崎市岩出山の農事組合法人葛岡のセリ選果場でセリ出荷目ぞろえ会を開きました。
生産者15が参加し、集出荷体制や規格、箱詰めの注意点を確認し、その後、同法人の圃場(ほじょう)を視察しました。茎が太く、前年度よりも高品質で、収量は前年並みの2トンを見込んでいます。
目ぞろえ会では、㈱石巻青果営業部第一グループの杉山仁克副部長が、セリの出荷基準を説明しました。「今年は9月上旬の高温により、種セリの発芽率が良くなかった。セリの茎が細く折れやすいため、セリを収穫する際は、一度に多くの量を取り、折れを防いでほしい」と話しました。
生産者の渡辺輝子さんは「セリを圃場にある洗浄機で洗い、選果場でもう一度洗浄すると折れやすくなってしまう。どのようにセリ洗浄をすればいいか」と対応策を質問しました。
杉山副本部長は「圃場にある洗浄機でよく洗い、土を落とすことが大切。選果場では、セリを一度水にひたすことで、セリが蘇生し鮮度が保たれる」と話しました。
同法人は、18日から根セリの出荷が始まります。ピークは12月下旬で、出荷は1月上旬まで続きます。
▲セリの生育を確認する生産者ら