大崎地域世界農業遺産推進協議会の「豊饒の大地『大崎耕土』世界農業遺産ブランド認証」に、加工品で初めて「岩出山凍り豆腐」が認証されました。JA新みやぎいわでやま地区本部が申請していたもので、認証の後押しを受け、生産者らは「岩出山凍り豆腐」のさらなる知名度アップ、販路拡大を期待しています。
同地区本部の鈴木千世秀本部長は「ブランド認証を受けて、認証マークを入れたパッケージのデザインへ変更した。12月下旬ごろには新パッケージの岩出山凍り豆腐が店頭に並ぶ」と話しました。
後継者不足で「岩出山凍り豆腐」の生産者は現在5戸だけになっています。昔ながらの自然乾燥にこだわり、約180年前から続く伝統を守る生産者の中森徹さんは「地理的表示(GI)登録に続き、世界農業遺産ブランド認証を表示したパッケージでの販売は有利になる」と期待しました。
同認証制度は世界農業遺産「大崎耕土」の価値を多くの人に知ってもらい、地域の農業を次世代につないでいくことを目的に2019年から始まりました。受証者は認証された製品に限り、認証マークを表示することができます。「米」のブランド認証に加え20年度から加工品が対象品目に追加されました。
▲ブランド認証を喜ぶ中森さん夫婦と鈴木本部長