JA新みやぎいわでやま園芸部会は2月9日、いわでやま地区本部で加工・業務用カボチャ検討会を開きました。部会員5人が参加し、2020年度の振り返りと21年度の取り組みについて検討しました。
20年度は長雨や、梅雨明け後の猛暑による病害などの被害があり収量が約5.2トンとすくなかったが、例年より廃棄が少なく高品質でした。
21年度、同部会では「くり将軍」と新たに早生品種「くり大将」での栽培に取り組みます。
講師を務めたJA全農みやぎ園芸部の實吉恭亮さんが「くり大将」の特徴を説明。
實吉さんは「21年度から栽培が始まる品種で、着果後早期に収穫できる。収穫直後でも粉質でホクホクとした食感と、良食味が特徴」と話しました。
21年度の栽培に向け、生産者の只野とよみさんは「なるべく廃棄にならないようなカボチャを栽培したいが、ガンベなどの表面に傷がつかないような対策はどうしたらいいか」と対応策を質問しました。
實吉さんは「皮付きの製品に加工される場合、ガンベの基準がどうしても厳しくなる。ネズミなどによる食害を防ぐこと、細かい傷については、枝を整えることが大切」と話しました。
JAの園芸担当職員は、播種(はしゅ)時期や定植時期について説明。5月の連休中には定植を完了し、高収益時期の出荷になるよう呼び掛けました。
▲加工されたカボチャ製品を確認する部会員