稲の育苗シーズンを目前に、JA新みやぎ南三陸地区本部管内で2日から温湯消毒作業が始まりました。
温湯消毒とは稲の病気を未然に防ぐため、種もみを約60~63度に保温した水槽に5分~10分漬けることで消毒を行う手法で、薬剤での消毒に比べ手間がかかりますが、農薬を使わないため廃液も害がないことから環境にやさしく、環境保全米や減農薬栽培の生産などに利用されています。
気仙沼営農センターでは3月3日、事前予約をした米生産者らが訪れ、JA職員が「ひとめぼれ」などの種もみを日量約500㎏の消毒作業を行いました。
同地区本部の今年の計画数量は計8.3㌧を見込んでおり、志津川営農センター、気仙沼営農センターは3月6日まで、本吉営農センターは4日から5日まで稼働予定。消毒する品種は「ひとめぼれ」「ササニシキ」で、処理が終わった種もみは生産者に受け渡しや、随時生産者のもとへ配送される予定です。