JA新みやぎいわでやま地区本部管内で水稲種子の刈り取りが始まっています。いわでやま水稲採種組合の佐々木栄富さんは9月10日、同組合の先頭を切って水稲種子「ひとめぼれ」の刈り取りをしました。
お盆頃の低温により、病害の発生が心配されましたが、その後は天候が回復し、生育は平年並み。今後も天候状況をにらみながら刈り取りを進めます。
刈り取りした水稲種子は、同地区本部の種子センターに搬入され、24時間体制で乾燥調製し、精選します。精選種子から抽出したサンプルを宮城県に提出し、生産物審査が実施されます。
水稲種子は、高温で乾燥させると発芽率が低下するため、40℃前後で時間をかけ、乾燥機1台あたり約20㌧の乾燥を行います。
JAの担当職員は「穂に実が入る大切な時期に低温注意報が出て品質が心配だったが、高品質な種子になりそうで安心した。来春、稲作生産者に優良種子が届けられるよう今後も優良種子生産に努めたい」と話しました。
同地区本部種子センターの稼働は、10月下旬まで続く予定です。