美里農業改良普及センターは2月15日、美里町駅東地域交流センターで農業の事業承継研修会を開き、中小企業診断士の一柳和博氏が「商工業に学ぶ農業の事業承継」と題して講演しました。みどりの地区管内の生産者や関係機関から32人が参加しました。
農業者の担い手不足などが課題となる中、次代の地域農業の主体となる担い手が安定的に農業経営を継続・発展させていくため、事業承継への理解を深めることが狙いです。
一柳氏は、中小企業において経営が順調であっても、後継者難による休廃業に追い込まれるケースが多い現状や、事業承継を行った企業の取り組みや引継ぎで苦労した点について講演。「事業承継を成功させるには早めに準備に取り掛かり、後継者育成や関係者との信頼関係構築などを計画的に遂行することが重要。一人で悩まず、支援機関や専門家をぜひ活用してほしい」と繰り返し参加者に呼び掛けました。
同普及センターの職員は「農業者の高齢化や後継者不足は普及センターにとっても重要な課題です。今後も研修など、力を入れて取り組んでいきます」と意気込みました。
重要な点について指し示す一柳氏