JA新みやぎ栗っこ地区本部の一迫水稲採種組合では11月27日、栗原市内のホテルで水稲採種事業の創立50周年記念式典を開催しました。式典には県や市、関係機関及び同組合の歴代組合長らが出席し50周年を祝いました。
あいさつで同組合の高橋義雄組合長は「県の基幹産業である稲作の種子生産をこれまで行うことができたのは、関わってきた皆様のおかげです。50周年の節目にあたり感謝を申し上げ、さらなる組合の発展に尽力したい」と述べました。また、歴代の組合長ら組合の運営関わった方々への功労表彰も行われました。
同組合は1969年(昭和44年)に旧一迫農協・長崎農協・金田農協の合併により一迫農協(現JA新みやぎ)が誕生し、種子センターを新たに設置したことで、それまで各農協にあった水稲採種事業を統合し、水稲採種部を設立したことから始まりました。その後1982年(昭和57年)には採種組合を設立し、水稲採種事業を行う水稲採種部と、種子センター事業を行う採種組合の2本柱で運営してきました。
これまで優良種子の安定生産のため種子センターの新設や、採種規模拡大に対応するため乾燥機の増設を行ってきました。2011年(平成23年)の東日本大震災では増設した乾燥機を中心に甚大な被害を受けることとなりましたが、県や市、関係機関の支援により復旧し現在にいたっています。
2018年の採種面積実績は約70haとなっており、品種は県の奨励品種である「ひとめぼれ、つや姫、トヨニシキ」の生産を行っています。
写真説明=①組合を代表してあいさつをする高橋義雄組合長、②③歴代組合長、功労者を表彰(11月27日、栗原市築館地区で)